大事な思い出
僕の思い出の通学路には
2人いつも肩を並べた残像が残る
不思議な気持ちは
あの日のことを鮮明に思い出してく
いつもバカみたいな話に
花を咲かして笑いあったけど
伝えなきゃいけないことは
いつも伝えれないまま
『いつもありがとう』
と心の中にその言葉を残して
お互い別れるY字路にたどり着く
最近少し暗い君に
僕は『大丈夫』と声を掛けても
おせっかいだと笑い流されて
君は『大丈夫』と小声でつぶやく
『大丈夫』じゃないことなんて
分かってるのに
君のその無理矢理の笑顔を壊せなかった
どんな困難にも立ち向かう君に
少しの憧れと嫉妬を感じていた
でも、その感情は一瞬で失くなった
だって君が亡くなったから
自らの道を絶った君を
恨んで恨んで恨んで泣いた
そして、自分の愚かさを
恨んで恨んで恨んで殺した
僕が君を助けられなかったこと
それは僕の人生を大きく変えた
失って気付いた
あの毎日に伝えれなかったのは
『いつもありがとう』
じゃなかったんだって
君が『大好きだったんだ』って
あの毎日を生きていた
僕の日常は
今じゃ非日常になって
今の日常をつまらなくしている
だから、もう、
人を好きにならないと決めたんだ
こんなに苦しむくらいなら
いっそ感情を殺す方が楽だから
あの日の非日常は
僕を変えた大事な時で
だから、今後、出逢う
大切な人には
幸せな道を用意して
僕がその道を案内しよう
それが僕の償いで
それが僕の生き方だから
思い出から目を覚ますと
残像に残った君が僕に
『大丈夫?』と聞いてきた
そんな君に
『大丈夫じゃねーよ』
そう言って、今日も僕は笑ってく